director's voice

長野麻紀子さん Anima uni 金工

Q1
長野麻紀子さんは、「工房からのそよ風」では、どのようなことをしてくださいますか?
販売作品には、どのような作品がありますか?

A1
制作実演 <エルダーフラワーのブローチ作り>を、初公開いたします。

ちいさな銀のはなびらを一枚づつ成形し、金の枝葉に立体的に組み上げていく細やかな工程をご覧いただけます。
きらりと光るひと粒の作品の奥行きを感じていただけましたらうれしいです。

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実演と関連した植物の作品、そして鎮守の杜のあるお庭とも関わりの深いガーデナーで、イラストレーター大野八生さんとのコラボ の作品を中心に、作品販売もいたします。

Q2
「工房からのそよ風」は、風人さんと一緒に創ってきましたが、ご来場くださる方に、どのようなところを見て、感じていただきたいですか?

A2
揺れうごき、変わり続ける時勢のなかで、けれども創造といういとなみは、こんこんと湧きいずる泉のごとく絶え間なく生まれ続け、誰かから誰かへと手渡されながらゆっくりと星をぐるりと巡りゆくのだともおもいました。

工房からの風に、脈々と流れつづけてきた水脈を辿っていったときに、なにがみえてくるのだろうという問いは、結局のところ、どう生きるのか、という問いなのかもしれません。

今年は風人として、庭のテントにて「つくる」ことを通して、そしてご来場くださる方とともに、考えてみたいとおもっています。

Q3
長野さんの「工房」で、特に大切な、あるいは愛着のある「道具」を教えてください。

A3
アトリエ倭さんに作っていただいた彫金机。
長時間を過ごすコックピットのような場所である彫金机は、腕の長さ、手の大きさ、快適な座面と机面の距離等、すべてわたし自身の身体にぴったりと合うように設計されていて、かゆいところに手が届く至れり尽くせりの仕様。
日々愛用しています。

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春から初夏にかけて、先が見えない中で企画も五里霧中。
そのようなとき、風人の皆さん方との会話が私自身の支えの一つでありました。

多方面に才能豊かな長野麻紀子さんの、愛をもってものごとを真芯にとらえる視線にも、大変学び、助けられてきました。
そよ風。
今年だけのささやかな風の中には、平時には感じ取れなかったたくさんの気づきや学びの粒子がちりばめられているんですね。

長野さんは、同じ金工の川崎千明さんと共に、おりひめ神社脇のテントで制作公開と展示販売をしてくださいます。

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